新連載 NO7.【健康な体に必要な基本システム】
ゴールデンウィークも終わり、さわやかな季節になりました。
異常気象の現象が強くなっているのか、日本列島は、地域によって夏と冬が混在している1日になったり、朝と夜で10度以上差があることもしばしば。
体がついて行くのが大変な状況ですよね。
体の健康に必要なことは、吸収、消化、循環、排泄の一連の流れです。
健康の基本は、これが上手く回っていることだと考えます。
現代人は、このサイクルがいびつである人が多いように思います。
吸収したものが多すぎて消化できない、消化できないから循環できない、そしてたまっていくばかりで排泄がきちんとできなくなります。
現代は飽食の時代で、いつでもどこでもお腹をいっぱいにすることはできます。
季節や時間に関係なく、いつでも食事が簡単に食べられるメリットもありますが、それは、必要以上にカロリーを摂取してしまうデメリットにもなります。
長時間腐らないためには、防腐剤がたくさん配合されていたり、手間をかけた時と同じような味を出すには、合成の調味料の数が増えてしまうなど、体に負担になる添加物をたくさん取り込んでしまうことにもなります。
忙しい現代人は、ゆっくり噛んで食事をすることも少なくなっています。
食べ放題では、味わって食べるというより、お腹をいっぱいにするためだけに食べているような人も。
しっかり噛んで味わって食べることは、消化を促し、臓器への負担を軽くしてくれますし、唾液は解毒作用も高いため、添加物の害から体を守ってもくれます。
便利になった世の中では、運動量が激減しています。
運動量が減ることは、体の循環機能を低下させてしまいます。
循環は、血流などの流れをよくするだけでなく、排泄機能へとつながる大きな流れになります。
排泄が正常に行えないとどうなるのでしょうか?たとえば、便通が悪いというのも、排泄機能が低下していることになります。
いらないものはすばやく体外に出すということは、体にとってはとても大事な機能です。
不必要なものが長く体内にとどまることで、体に悪影響を及ぼしてしまうからです。
解毒作用の臓器も不必要な物質を選別するという意味では排泄機能になります。
肝臓や腎臓は最終関門で、選別されてOKが出されると血液に戻されてしまいます。
働きが低下してしまうと、汚れた血液が全身をめぐることになるのです。
この一連のサイクルが途切れたり、うまく働かなくなると、病気になったり、体調不良の原因になります。
排泄機能が低下している時は、吸収を少なくすることも大切ですし、消化や循環に問題がないかをチェックするべきなのです。
肥満も、このサイクルに支障が起きている証拠です。
循環がうまく行えていないのに、どんどん食べてしまっているから、余分な脂肪を溜めこんでしまうと言うわけです。
本当に必要なものを摂取吸収し、よく噛むことで消化を促し、体を動かすことで循環促進して、不必要なものはすばやく排泄する。
基本の体の作用が、健康の一番の要になるということです。
あなたの体は、健康の基本システムに合っていますか?