Part13 【新型インフルエンザとは?驚異と対策】
こんにちは。
ここ数年騒がれている新型インフルエンザですが、厚生労働省のガイドラインも詳しくなってきています。
新型インフルエンザの対策として、厚生労働省の専門家会議は、感染者が学校に1人でも出れば、その都道府県すべての学校を閉鎖するなどの改定案がまとめられています。
各都道府県で対策が打ち出されていますが、27日には成田国際空港に向かっていた航空機内で、新型インフルエンザに感染した疑いのある患者が見つかり、リフトで地上に降ろして救急車で成田市内の病院へ搬送したとの想定訓練まで行われました。
新型インフルエンザってそんなに怖い病気なのでしょうか?
新型インフルエンザって何?
通常の人のウイルスは、免疫力が働くので感染しても重症になることは少ないのですが、鳥インフルエンザウイルスは、免疫がないために一気に広がり、被害が大きくなると言われています。
鳥インフルエンザは、鳥から鳥へと感染していくうちに変異して人に感染したり、人と鳥のウイルスが豚に感染して新しいウイルスが発現したりします。
そんなに怖い?新型インフルエンザ
今までも大流行したインフルエンザは、鳥インフルエンザウイルスから変異し、1918年のスペイン風邪、1957年アジア風邪、1968年香港風邪、1977年ソ連風邪などがあり、世界で4000万人もの死者を出したりしています。
新型インフルエンザが出現するには、数十年のサイクルがあると言われていますが、ソ連風邪から30年以上も経過しているので、ここ数年流行することが予想されています。
2003年以降、アジアを中心に強毒性のH5N1型鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が相次ぎ、致死率は約6割に上っていると言われています。
この毒性の強いウイルスが広がれば、非常に大きな被害が出る可能性が高く、世界では1億5千万の死者が出るとも言われ、日本では60万人以上の死者を予想する声も高くなっています。
新型インフルエンザの怖さは、ワクチンがないためにパンデミック(大流行)を引き起こし、社会的パニックが経済にも大きな影響を与える可能性が高いということです。
どんな症状?
通常風邪は、はのどや鼻に症状が現れますが、インフルエンザは急に38~40度の高熱がでるのが特徴です。
筋肉痛、関節痛などの全身症状も強く、これらの激しい症状が数日続きます。
気管支炎、肺炎、脳炎などの合併症も起こしやすくなります。
通常の潜伏期間は1~2日と言われますが、1個のウイルスが24時間後には100万個に増殖すると考えられ、潜伏期間の間にかなり広がってしまうと懸念されています。
新型インフルエンザは、免疫力が比較的高い若い人の致死率も高くなり、子供から老人まで全世代にかかると考えられています。
サイトカンストームと呼ばれる免疫反応の過剰で、自分自身の組織や臓器を傷つけて死に至るという症状に陥ると言われています。
予防方法は?
今までも言われてきていることですが、外出後の手洗い、マスクの着用、人ごみに出かけないなどです。
ウイルスは乾燥した空気を好み、湿気には弱いので、加湿器などで湿度を50~60%に保つことも効果的です。
また、定期的に部屋の換気をするのも大切です。
そして、十分な睡眠と抵抗力を高めるために、日頃からバランスよく栄養をとり、体調管理をしっかりすることにつきます。
抗生物質も、細菌が原因の合併症には有効ですが、インフルエンザのウイルスには効果はありません。
国の対策は?
現在の流行しているインフルエンザに対するワクチンは備蓄されていますが、新型インフルエンザに対するワクチンは、ウイルスが発生しないと製造することができませんので現在ではありません。
製造には、新型インフルエンザが発生してから半年かかるそうなので、はじめの感染者には使えないということになるようです。
新型インフルエンザには現在あるワクチンの効果はありませんが、インフルエンザ自体に感染すると、他のウイルスも取り込みやすくなるため、通常のインフルエンザ予防接種も受ておくと良いと思われます。
自分で自分を守る!
家族のうち一人が感染すれば、全員が感染する確率が高くなります。
大流行すれば、公共機関や店舗などライフラインもとだえる危険性があり、病院に多数の患者が押しかけ大混乱が起きたり、医薬品が不足する場合も考えられます。
私たち自身は、自分たちで体を守らなければなりません。
暴飲暴食をしやすく、通常の風邪などで体力も落ちやすい時期です。
免疫力を落とさないために、各々が体調管理などに気を配るべきだと思われます。