2025/05/28

6月も油断禁物!熱中症の基礎知識

6月の熱中症、なぜ危険?

熱中症は真夏のものと思われがちですが、6月も注意が必要です。気温が徐々に上昇し、湿度も高くなるため、体温調節が追いつかず思わぬ事故につながることがあります。

体温調節の仕組み

私たちの体は、暑さに対応するために以下の働きをします:

  • 血管を広げる → 皮膚の血管が拡張し、体の熱を外に逃がす
  • 汗をかく → 汗の蒸発によって体を冷却

しかし、これらの機能がうまく働かないと、以下のような悪循環が起こります。

熱中症の悪循環

  • 水分不足:汗とともに体内の水分・塩分が失われる
  • 血液量減少:脱水により血液量が減り、体の熱を逃がしにくくなる
  • 体温上昇:結果として体温が危険なレベルまで上昇

熱中症が起こりやすい環境

特に以下の場所では注意が必要です:

  • 炎天下の屋外(運動場、工事現場など)
  • 風通しの悪い屋内(体育館、密閉性の高い建物など)
  • 高温になる住環境(マンションの最上階など)

熱中症になりやすい人

以下の条件に当てはまる人は要注意です:

  • 高齢者(体温調節機能が低下している)
  • 体調不良の人(下痢・発熱・栄養不足など)
  • 持病のある人(心臓病・糖尿病など)
  • 薬を服用している人(血圧の薬など)
  • アルコール摂取後(脱水を促進)

6月の熱中症対策

  • こまめな水分補給(のどが渇く前に飲む)
  • 塩分補給(汗をかいたら適度に摂る)
  • 服装の工夫(通気性の良い、軽い色の服を選ぶ)
  • 環境調整(エアコンや扇風機を活用)
  • 無理をしない(体調が悪いときは涼しい場所で休む)

まとめ

6月は気温と湿度が上がり、熱中症のリスクが高まります。気づかないうちに体調を崩さないよう、早めの対策を心掛け、暑さに負けない体づくりを意識しましょう。

【参考文献】

  1. 環境省. 熱中症とは何か. https://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual/001-2.pdf (2025. 02 14 検索)
  2. 5月でも要注意!熱中症リスクについてhttps://www.orthomedico.jp/news-release/e-mail-magazine/mm-250528.html