2019/09/26

早く解消したい…今すぐ試せる頭痛を和らげるツボをご紹介

早く解消したい…今すぐ試せる頭痛を和らげるツボをご紹介

15歳以上の日本人の3人に1人が頭痛持ちだともいわれており、日頃から頭痛に悩む方が多くいらっしゃいます。

いざというときは頭痛薬も頼りになりますが、あまり頻繁に飲み過ぎると逆に頭痛が悪化してしまうケースもあります。

また、たまたま薬を持ってくるのを忘れてしまったときに急に頭痛におそわれるということもあるでしょう。

 この記事では、薬に頼らずどこでもすぐに試せる頭痛対策としてツボ押しをご紹介します。ぜひ、覚えて活用してみてください。

 【目次】

【気象病対策のセルフケア】

「雨が降る前になると頭痛がする…」など、気象病を自覚している方は、痛みや体調不良を我慢せずに、自分でできるケア方法を覚えて、つらさを和らげてみてください。

・鎮痛剤…頭痛薬などの痛み止めを服用する方法です。正しい用法を守れば強い味方になってくれますが、痛みが出る前に予防として飲んだり飲む量を規定より増やしたりといったことを続けていると、片頭痛から薬物乱用頭痛、さらには慢性片頭痛へと悪化させてしまうこともあるので容量と用法を守りましょう。

・酔い止め薬…気象病の起こるきっかけが内耳など気圧を感じるセンサーからの信号受信にあると考えられることから、めまいや頭痛に市販の酔い止め薬に効果があると考えられています。
気象病の前兆があったら、症状が出る前に飲むと予防できるようです。

 薬以外のセルフケアとして、次章で頭痛に効くツボをご紹介します。

【部位別ツボマッサージでセルフケア】

気象病の症状が出てしまったときの対処法で、何も持っていなくてもいつでもどこでもできるのがツボマッサージです。
ここでは、顔、耳たぶ、手の3箇所に分けてそれぞれ頭痛に効くツボをご紹介します。
指などで気持ちよいと感じるくらいの刺激を与えてマッサージしてみてください。

〔顔のツボ〕

どの季節でも服などに覆われることのない顔は、いつでもツボが
押しやすい場所です。ツボの位置を覚えておけば、すぐにマッサージできます。

・攅竹(さんちく)…目の疲れからくる痛みに効くツボです。
眉頭の内側の少しくぼんだところにあります。

・太陽(たいよう)…こちらも眼精疲労に効くツボです。こめかみのくぼんだところにあります。

・顴りょう(かんりょう)…頭痛のほか、顔全体のシワやたるみにも効くツボです。ほお骨のすぐ下、少し耳寄り(目尻の下)の位置にあります。

〔耳〕

耳は、自律神経の乱れを整えてくれるツボが密集している場所です。気象病の頭痛持ちの方はぜひ覚えて置いてください。

・頭のきょういん…めまいを伴う頭痛に効果的なツボです。耳の穴から水平に後ろへたどって出っ張っている骨の後ろ下方のくぼみが頭竅陰(きょういん)です。

・えい風(えいふう)…めまいの原因となる内耳の機能を高めてくれるツボで、むくみにも効きます。耳たぶの後ろにあるくぼみがえい風です。

〔手のツボ〕

顔や耳のツボよりも目立たずマッサージできるのが手のツボ。
人がいるときでも頭痛が起きたらさりげなく押して痛みを和らげましょう。

・片頭点(へんとうてん)…片頭痛に効くツボです。薬指の第二間接の外側にあります。

・中渚(ちゅうしょ)…耳の三半規管の調整を行ってくれ、めまいを伴う頭痛に効きます。場所は手の甲にあり、こぶしを握ったときにできる小指と薬指の付け根の出っ張りの間のくぼみの少し下(手首寄り)です。

・内関(ないかん)…めまいやふらつき、吐き気を伴う頭痛に効きます。乗り物酔いにも効くツボです。場所は、手首の内側のシワから指三本分下りた(肘寄り)真ん中にあります。

【まとめ】

慣れないうちは、ツボの場所を探し当てるのに苦労するかもしれませんが、押して刺激してみると響く感じがある部分がツボです。
頭痛が起きたら試しながら、自分にとって効くツボを見つけましょう。

ご紹介した以外にも頭痛や気象病に効くツボがありますので、興味のある方は調べて活用してみてください。

監修:舟久保恵美 医学博士
天気と痛みの関係の謎を解くため名古屋大学大学院医学系研究科で研究し医学博士号取得。
専門は生気象学。健康相談・保健指導にあたりながら、気象痛のメカニズム、低気圧による痛みの悪化のメカニズム、内耳と気圧の関係について研究している。