NO.67 現状を冷静に受け入れられるかどうかがすべての分かれ道

ストレッチする女性

ジャニーズのTOKIOの山口さんの事件が話題を呼んでいます。 いろいろな憶測が飛んでいる中、彼がメンバー間格差に不満を抱いていたという内容の記事がありました。
本当かどうかはわかりませんが、それが原因でお酒におぼれていったとか…。

自分の人生に起きたマイナスの出来事をどう乗り越えるか?

私たちには、他人とすぐに比較してしまう癖があります。
それはすべて悪いことではなく、やる気になったり、頑張る原動力にもなります。
ですが、比較によって劣等感が強くなれば、自分を否定し、傷つけ、何かに逃げ道を探してしまう可能性が高まります。

また、失敗や不運な出来事があれば、「なぜ自分がこんな目に合わないといけないのか?あの時、こうしておけば良かった。なぜあんな選択をしたのか?この先はどうなるのか…?」と考えてしまいがちですが、マイナスに考えて後悔や未来の心配ばかりしては、心を病んでしまいます。

人生、自分にとってプラスな出来事ばかりが起きれば、それは非常にうれしいことです。
でも、そんな人はほとんどいません。いろいろな出来事を乗り越えて、今を生きている人ばかりです。

では、乗り越えられた人とそうでない人の差はどこにあるのでしょうか?

まずは、現状を「受け入れる」ことが大切

それは、現状をきちんと受け入れられているかどうかにかかっているように思います。
誰かを羨んだり、何かのせいにしたり、後悔したり、未来の不安ばかりが気になったり…それらはすべて、現状をきちんと受け入れられないから起こる行動です。

現状を受け入れられなければ、次に進むことはできません。何かのせいにしたり、自分を否定したり、後悔することは、現状に目をそらして、進むことを拒否してしまっていることになります。

失敗しても、誰かより劣っていても、病気になっても、まずは今のその状態をしっかり感じる必要があるのではないでしょうか?
今の状態が最悪だとしても、ずっとそれば続くわけではありません。そこから脱して幸運を手に入れるためには、まず現状を受け入れ、そこからどうすれば自分の力が最大限に発揮できることができるのかを考える必要があります。
逃げていては、望まない現状が続くだけです。

現状を受け入れることは、場合によってはつらく苦しいことかもしれません。

ですが、そこから脱することができるのは自分しかいません。どんな人の手助けがあったとしても、最終的には自分が脱しようとするかどうかしか道はありません。

現状の「良いところ」を見つけて感謝しよう

今の自分は不幸だと思いますか?
不幸だと思う人は誰かと比べていませんか?

まずは、否定したり「できないこと」を探すのではなく、自分ができることを探してみてください。たくさんあるはずです。
歩ける、話せる、食べられる…
今の自分に感謝できないと、それ以上に感謝できることに出会えないのかもしれません。

「ありがとう」と常に言っていると、神様が「ありがとう」が好きなんだと思って、もっと「ありがとう」をいえる出来事を起こしてくださるそうです。
反対に、文句しか言っていないと、文句が好きな人だと思われて文句を言いたくなる出来事ばかりが起こるのだとか。

まずは、良い現状を数えてみてください。そして、今起きている自分が望まない出来事もしっかり受け止めます。
過ぎたことは元には戻せませんから、失敗を後悔しても始まらないわけです。後悔の時間は、自分の体調を崩す原因になるばかりか、次への行動の邪魔になってしまいます。

まずは、今の自分をしっかり見つめることが必要です。
誰かのせいにするのではなく、劣等感を持つのではなく、後悔するのではなく、すべては今の自分に必要だから選択してきた道なのです。

先に進むためには現状を冷静に受け止めて、後悔も先への不安も考えずに、今できることをやるだけです。
起きた出来事を生かせるかどうかを選べるのは、自分だけです。

山田有希子(薬剤師・サプリメントアドバイザー・ナキュア代表)
薬科大学卒業後、薬剤師や美容アドバイザーなどを経て2001年
サプリメントショップを開業。個人顧客からメーカー企業まで幅広く事業を展開。
日本ニュートリション協会会員。