NO.49 病気・不調が伝えるメッセージ

運動するアメリカ人女性

軽い病気から重い病気まで、昔はなかったような病気が増えてきているように思います。

アレルギーや自己免疫疾患などは昔もあったかもしれませんが、こんなに多くの人がかかる病気ではなかったはずです。

怖いと感じる人が多い「癌」も30年で2.5倍くらいに増えているそうです。医療は進歩しているはずなのに、納得がいかない気もします。

病気の症状が訴えていることとは…?

癌は、一般的に重いと考えられている病気です。それ以外にも、病名がついている病気はたくさんあります。病名がついていない不調も合わせると、体に何らかの不具合を感じている人は膨大な数になるはずです。
それらの症状は、いったい何を意味するのでしょうか?

それまでは何ともなかった体が不調になる…。それは、何かを無理していると体が伝えているメッセージだといえます。

人によってその「何か」は違うとは思いますが、負担をかけていることで体が悲鳴をあげていることには間違いはありません。

たとえば、頭痛や腰痛などは、痛みを起こして体が「無理している」と警告しているのです。それを鎮痛剤で痛みだけを取り、通常の生活に戻せばまた無理を重ねてしまいますが、体は休んで欲しい、休まないといけないと伝えています。何かが間違っていると訴えているのかもしれません。

体は魂を包む洋服

私たちの体は、魂を包む洋服のようなものです。
魂は、この世で勉強してレベルを上げるために、輪廻転生を繰り返しているといわれています。
過去世に生まれた時は、今とは違った境遇で、違った性別だったのかもしれません。
今世では、今の体(洋服)を与えてもらっているのです。

体の不調や病気は、何かが違う…という警告の信号です。
食生活がいいかげんだったり、運動不足で体のメンテナンスができていないことは、洋服(体)を大切に使えていないことになります。その場合に信号は出されます。
たとえ洋服(体)の管理がきちんとできていたとしても、心に問題がある場合も信号は出されます。

体と心の不具合が病気や不調となって表れている

魂の勉強途中では、つらいことも嫌なこともたくさんあります。そのつらい経験がレベルアップとなるわけで、無駄な経験は一つもありません。

ですが、ついつい嫌なことが重なると、自分の境遇を恨んでしまったりします。他人を羨み、自分を信じない、認めない、否定するようになると、信号が送られてくるのです。
心の問題は、もっと複雑で警告信号がきつくなります。洋服を大切に扱えない以上に、魂自体をおろそかにしているともいえるからです。

すべての不具合は、体への反応となって現れます。何かが間違っていると伝えているのが病気や不調であるといえます。

薬を飲むことは根本解決にはならない

病気になれば病院に行って治療してもらいます。ですが、根本的な改善がなければ、またいずれ体への不調につながっていきます。

薬を飲んでいるだけでは、症状を抑えるだけにしか過ぎません。体からの信号を無視して、それを気づかないようにごまかすのが薬であるともいえます。

なぜ不調になったのか、病気になってしまったのかを、見つめ直すことが不調や病気を治すのには一番必要です。

自分の体と内面を見つめることが改善への近道

「内観」という言葉があります。これは自分自身で自分の内面を観察することですが、私は客観視することだと受け止めています。嫌なことも、我慢していることも、抑え込まないで、すべて一旦認めて客観的に判断してみることです。

乗り越えられない出来事は人には降りかかってきません。どうとらえるかが問題なだけです。困難を乗り越えられなければ、道を変更すれば良いのです。

信号を放っておくと、最終的にはそれに気づかされるために、命をかけさせられる病気や不調に陥るのかもしれません。

不調や病気を抱えている方は、自分の体に目を向けて下さい。必ず改善することがあるはずです。それができれば、余命宣告を受けた病気も治る可能性が高くなります。

自分の体をもっと信じて大切に使いたいですね。

山田有希子(薬剤師・サプリメントアドバイザー・ナキュア代表)
薬科大学卒業後、薬剤師や美容アドバイザーなどを経て2001年
サプリメントショップを開業。個人顧客からメーカー企業まで幅広く事業を展開。
日本ニュートリション協会会員。