NO.46 若くいるか老けるかは自分が決めることです!
最近体組成を計測したのですが、テニスを行っているにもかかわらず、筋肉がない!と言われました。脂肪は普通で、筋肉量が体全体に不足しているのだとか。ちょっとショックを受けました。多くはないだろうけれど、標準くらいかなと思っていたからです。
私はお肉をあまり食べません。嫌いなわけではないのですが、どうしても野菜中心になってしまいます。カロリーを気にしているわけではないのですが、好きなものとなると野菜が主になるのです。
病気や体調が悪いというのは問題かもしれませんが、お肉が少ない食事であっても問題がない場合人もたくさんおられます。ベジタリアンの方が、筋肉不足で不健康というわけでもないはずですよね。私は体調は悪くなくいたって元気ですが、もし筋肉量が少ないとなると、タンパク質不足なのかもしれないと思いました。
でも原因はそれだけなのでしょうか?
お腹ポッコリは、筋肉が減ってきている証拠
「力を入れずにまっすぐに立って下さい」と言われて立ったのですが、お尻と太ももの筋肉量が低下している、そのために骨盤がゆがんできていて足腰に痛みが出ている、このままだとお年寄り特有のO脚にいずれなると言われました。
筋力が弱ってくると、お腹がポッコリ出てきます。
私も力をいれずに立った姿勢は、ちょっとお腹を付きだし気味だったのです。それは、腹筋力が弱っていることもありますが、お尻の筋肉、背中の筋肉、足の筋肉すべてが減ってきている証拠なのだとか。
40代以上の女性の悩みで結構多いのが、ポッコリお腹だと思います。上半身は太っていなくても、お腹だけ出ているという相談も、ダイエットカウンセリングでよくありました。
一般的には、ポッコリお腹をなくすために食事を減らしたり間食を止めたりされます。
もちろん食べ過ぎていた場合は減らすことも大切ですが、単に食事のカロリーを減らせば体全体が痩せてしまい、ポッコリお腹が余計に目立つことにもなります。
年齢を重ねると膝関節が痛くなりO脚になり、それが原因で腰痛や背中痛、肩コリに悩まされる人も多いように思います。
年齢は「後ろ姿」に表れる
整骨院や鍼灸院に行けば膝の治療をされます。それで一時的には良くなりますが、また痛みは数日で起こります。根本的に改善されていないから、ずっと通うことになるわけです。
膝痛や腰痛は、足やお尻、背中の筋肉量の低下によるものです。年齢とともに低下していくのは仕方のないことだと思います。
でも、ボディービルダーのように筋骨隆々にはならなくても(なれませんが…)筋肉量の低下を食い止めなければ、老化は防ぐことができません。
後ろ姿で、年齢がだいたいわかります。それは歩き方なのかもしれません。
筋肉力が低下した歩き方は、まっすぐに歩いているようで歩けていません。筋肉で全体を支えきれない分、姿勢も悪くなっているのです。
老化を防ぐために体を動かすことが大切
私も運動しているとはいえ、週に1~2度くらいの、しかも1時間半くらいの運動です。これでは、筋肉量を増やしたり維持するのには難しいのかもしれません。
農業をされているお年寄りは、都会のお年寄りの何倍も体が若いです。80代のおじいちゃまでも、重い荷物を運び、朝から晩まで動かれています。これが毎日です。
週に1~2回と毎日の差は大きいように感じます。
便利になった世の中は、どんどん不健康な人を増やし、病人を作っています。
平均寿命が延びたといっても、寝たきりであれば、思うような生活ができません。
老化を少しでも遅らせ元気でいるには、食事も大切ですが、体を動かすことが特に大切だと感じています。毎日、少しでも自分で気をつけて運動をする習慣、これが老化を防ぐためには絶対に必要なことです。
いくつになっても筋肉は増やせる
いくつになっても筋肉量は増やすことができるそうです。筋肉量を増やすことで、膝関節痛や腰痛を改善したお年寄りはたくさんおられます。
私もほとんどできなかった腹筋を行っています。スクワットなどで、足の筋肉も鍛えています。そして、時間を見つけてウォーキングをするようになりました。
自分が望む体になるためには、人任せではなく自分が責任を持って行わなければいけないと思います。若さを維持できるか老けてしまうかは自分の選択で決まるのかもしれません。
山田有希子(薬剤師・サプリメントアドバイザー・ナキュア代表)
薬科大学卒業後、薬剤師や美容アドバイザーなどを経て2001年
サプリメントショップを開業。個人顧客からメーカー企業まで幅広く事業を展開。
日本ニュートリション協会会員。