NO.32 【それほどまでに関わってくる病気とココロの関係】
病気になると、食生活が不規則だった、仕事がハードだった、お酒を飲み過ぎていた、タバコの量が多かった・・・・原因がたくさん出てくると思います。
ですが、食生活もすごく気をつけていて、生活習慣も申し分がないにもかかわらず、病気になってしまい、なおかつなかなか治らない人がおられます。
お客様からメールのご相談をよく受けますが、悩んでいる方、思い通りに身体が改善しない方には共通点があると感じています。
その方の多くは、自分の身体や環境を責めています。
思い通りになっていない自分が腹立たしいのです。
どうして私だけ?どうして治らないの?自分自身を批判して、毎日それを唱えてしまっています。
人間は皆、欲張りです。
良く言えば高い目標があり、向上心があると言えるのかもしれませんが、悪く言えば、今あるものへの感謝が足りなくて、今の自分を批判してしまうということになります。
人を羨ましいと思うことは、誰にでもある感情だと思います。
人と比べて自分はどうかを私たちは常に意識してしまっているのかもしれません。
その思いが強くなると、自分の身体や環境を自分でどんどん責めるようになります。
それはこの世に存在している自分に対して、とても失礼なことではないでしょうか?
DNA解明の世界的権威である村上和雄氏は、「生き物が生まれる確立というのは、一億円の宝くじに百万回連続で当たったのと同じくらい凄いことだ。」と言われています。
生まれて来られない生き物がたくさんいる中で、それくらい選ばれた私たちなのに、有難い、幸せだとまず感謝せずに多くを求めて、自分を否定しまっていると言うことかもしれません。
今の自分の存在を認めないで、もっともっとと求めることは、神様に文句を言っていることになるように思いませんか?他人に基準をおいて自分を採点している間は、自分の身体は決して自分が考えるようには進みません。
自分より大変な人を見れば、優越感にひたることはあっても、そのことで今の自分の環境を感謝できているかどうか・・・。
自分が羨ましく感じる人を見れば、自分にはないものに目がいき、ないものに焦点をあててしまい、結局自分を否定することになります。
病気になると言うことは、食生活や生活習慣にもかかわってきますが、考え方や心の持ち方の影響が非常に大きいと考えます。
木内鶴彦さんと言う、臨死体験を何度かされている方が、身体をお医者さんにすべてゆだねてしまった時点で、身体は完治しないと言われていました。
自分の身体は自分が責任を持つ必要があると言うことです。
お医者様にどうすれば良いですか?どの薬なら効きますか?と聞かれるのは治療していれば当然だとは思いますが、それ以外に自分で治そうと言う意識を持ち、前を向いて進んでいるかどうかが完治するための大きなポイントです。
効果がなければお医者様や薬のせいにして、問題転嫁をしてしまう。他人の意見を参考にすることがあっても、身体は常に自分が主導権を握らなければ治ることはありません。
なかなか病気が治らない人は、自分を否定することに慣れている人が多いと感じます。
ですが、ご自分でそれをあまり感じていないように思います。
責められている身体は、決して良い方向には進みません。
将来を心配して、悪い方についつい考えしまえば、毎日ネガティブな出来事が起きるように唱えていることになるので、その方向に自然と進んでしまいます。
今こうして生きていることに、足りていることにもっと感謝してあげないと、身体は良い方向に進まないということだと思います。
今存在できている自分がいることは有難いことです。
「有難い」とは有ることが難しいということです。
すごい低い確率で生まれてきている私たちは、あり得ない存在であることを忘れずに「有難い」と常に思わないといけないのかもしれませんね。