新連載 NO11.【異常気象で見直す自分のカラダ】
こんにちは。
8月も終わりですが、まだまだ暑い日は続きそうですね。
夏バテなどされていませんか?
今年は、ここ数年でもないくらいの超異常気象と言われています。
中国は少なくとも140年で最大と言われる熱波に見舞われていたそうで、重慶市や浙江省の奉化市で43.5度になっています。
北東部の黒竜江省では、過去30年で最大規模の洪水が発生。首都北京では、8月11日に1万回を超える落雷も起き、犠牲者も出たそうです。
また、ブラジルやアルゼンチンなど南半球の一部ではかって経験したことのないような寒波に見舞われているそうで、地球規模での異常気象は続いています。
日本でも、暑さのために、熱中症で病院に運ばれる人、それによる死者数も過去最大になっています。
熱中症だけでなく、血中の水分が汗で出て行くために、血液がドロドロになったり、固まりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞も増えています。
脳梗塞は、冬に多いと考えがちですが、国立循環器病研究センターが2012年に発表した調査によると、冬場(12~2月)よりも夏場(6~8月)の方が、患者数が多かったようです。
熱中症になる人が増えているのは、異常な暑さのせいもありますが、汗を出して体温を下げる調節ができない人が増えているという可能性もあります。
その働きを調節しているのが自律神経です。
自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスにより、私たちが生きていくために意識しないでも勝手に調整して、ベストな状態に身体をコントロールしてくれています。
体を活動的にさせる交感神経とリラックスさせる副交感神経は、どちらかだけが優位になっていても体調を崩してしまいます。
身体をコントロールしている自律神経のバランスが、現代人は悪くなっていると言われています。
交感神経はストレスや危機的な状況を感じた時には、それを回避するために働きます。
血管は収縮して、心臓の鼓動を上げ、必要な臓器に血液をしっかり送ろうとします。
それ以外に、すべての感覚器官を働かせて、身体を守るために素早く対応する準備をします。
副交感神経は、身体を休め、全身のメンテナンスをしてくれます。
少しずつたまってきたストレスは、交感神経と副交感神経のバランスを崩し、交感神経を優位にしてしまいます。
そのバランスを崩してしまう前に、自分の身体の変化に気づけない人が多くなっているのかもしれません。
昔の人は、体調の微妙な変化を自分で感じとっていたように思います。
症状によって、病気の善悪しも自分で感じることができたのではないでしょうか?この症状なら早めに休めば大丈夫とか、身体を温めればよいとか・・・
現代人は、あまりにもデータなどに頼りすぎているように感じます。
ちょっと体調がすぐれないとすぐにお薬を飲み、病院に行ってお医者様の判断にゆだねる。
病気によっては、お医者様の判断にゆだねることも必要だとは思いますが、もっと自分の身体に耳を傾けるべきだと思います。
敏感になっていれば、必ず身体が訴えるはずですし、改善できる方法も自然と身体が感じ、大きな病気につながらないのではないでしょうか?
もっと五感を研ぎ澄まして、自分の身体に敏感でいれば、身体も変わってくるはずだと思います。