新連載 NO2.【健康は何もしないでは手に入れられない時代です!】
健康に対する意識が高い方、サプリメントを飲んだことがあると言う方は増えています。
しかし、カウンセリングをしていて思うことは、消費者の健康情報の受け取り方が、あまりにも人さまざまであることと、間違った知識も非常に多いということです。
人からの聞きかじりや、TVで入手した情報は、自分にとって興味があることや、都合のいいように受け取られているように感じます。
たとえば、お薬を飲む意味を間違ってとらえている方もおられます。
お薬は、ほとんどが対症療法です。
コレステロールや血圧の薬で、数値が改善していても、それは根本から治していることにはなってはいません。
ですがあるお客様は、薬で数値が下がったのでもう大丈夫ですとおっしゃいました。
お話を伺っていると、数値が改善されたのでもう薬は飲まなくても良いと思われているようで、止めるとまた数値は上がる可能性がとても高いという認識は全くありませんでした。
改善された状態を維持するためには、食事や生活習慣、そしてサプリメントなどでサポートしていく必要がありますが、下がった数値だけを見て安心してしまいます。その先の、「食事や生活習慣を改善する」ということはすっかり忘れてしまうのです。
日本人は薬好きな民族と言われます。
保険が適応されるために安易に利用する人も多いと思います。
しかし、薬は副作用も伴います。
体にとって必要な栄養素の排泄を高めることもありますし、吸収を阻害してしまうこともあります。
薬が必要な時ももちろんありますが、根本から体を改善しているわけではないということが理解されていないため、食事や生活習慣を改善しようとする人が少ないように思います。
WHO(世界保健機関)では、「健康とは、完全に、身体、精神、及び社会的によい(安寧な)状態であることを意味し、単に病気でないとか、虚弱でないということではない。」と健康の定義を掲げています。
健康寿命とは、介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、日常生活を健康的に送ることのできる期間です。
平均寿命ののびと健康寿命ののびを比較すると、健康寿命は平均寿命の伸び率より悪い、つまり寝たきりなどの期間が長くなっているのが現状です。
いくら長生きをしても、寝たきりであればQOL(生活の質)が低くなり、生活を楽しむことができません。
平均寿命よりもむしろ、健康寿命をのばすようにしたいものです。
飽食の時代であり、生活する上で便利なものがあふれています。
楽をしようと思えばいくらでもできるし、お腹をいっぱいにする方法はたくさんあります。
そんな誘惑がたくさんある中で、自分の健康は自分で維持していかなければいけない時代になっています。
自分の健康であるからこそ、人任せではなく自分で判断する目が必要になってきています。
病気になってから病院にかかれば良い、薬を飲めば良いのではいけないのです。
病気になれば、予防するよりもはるかにお金もかかりますし、QOL(生活の質)が低下し、苦痛もしいられます。
病気にならないための予防、健康寿命を延ばすことがとても大切になってきていると思います。
年齢を重ねていく上で、将来どんな状態で過ごしたいのかを明確に考えて、自分の健康をみつめ、選択していく時代になっているのではないでしょうか?