Part11 【食の安全に対する不安と自己防衛】
こんにちは。
このところ、牛肉偽装に始まり、ウナギや米や焼酎、お菓子と、私たちは何を信じて食品を口にするのかが不安になるニュースの連続です。
中国産がどうこう言ってる場合でなく、我が国の食品も安心して食べることができなくなってきています。
ネットで国産牛と偽って輸入牛を高く販売していたところもあり、HPがいかにも信用できそうなきれいな作り方でも、もはや信用できるのかどうか・・・どうすればよいのでしょうか??(-_-)
■薬品や添加物を解毒してくれる肝臓の働き
肝臓を機械にすれば非常に大きなものになると言われるくらい、膨大な量の物質を変化させる化学反応がここで行われています。
人間の体で一番大きな臓器である肝臓は、非常に多くの仕事をする化学工場と言えます。
多くの血液を必要とする臓器で、そのため暗褐色を呈しています。
肝臓は再生能力が高く、沈黙の臓器と言われているため、少しくらい壊れても、他の部分がカバーしてくれるために、かなりのダメージを与えないと、症状には表れないため、病気が進行してしまいやすい臓器でもあります。
働きは、代謝、解毒、胆汁の生産などがあります。
肝臓は、ほとんどの物質の代謝を行っています。
タンパク質、脂質、糖質などの代謝にかかわっています。
また、解毒作用がありますが、これは体内の有毒物質を無毒化して体外に尿や便として排泄する働きです。
胆汁は、小腸での消化・吸収に重要な役割を果たしています。
また、排泄物を運ぶという働きもあります。水溶性の有毒物質は、人造でろ過され尿として排泄されますが、水溶性でないものは胆汁として便に排泄されます。
■私たちが体内に取り込む不必要な物質
最近問題になっているメタミドホスなどの農薬やかびなどは、自分で認識のない間に摂取してしまった物質ですが、これ以外に、ダイオキシンや環境ホルモンと呼ばれる内分泌かく乱物質、抗生物質、合成抗菌剤を飼料に添加したり、シックハウス症候群の元である粘着剤などの化学物質、発色剤、着色料、調整剤などの食品添加物・・・私たちは、毎日数十種類の添加物を非常に多く摂取しています。
安全基準が決められているとはいえ、通常は一つの成分で摂ることを想定された数字なので、これだけ多くの種類の物質を毎日摂取するとなると、どこまで安全かは定かではありません。
■肝臓の働きを助けることが必要!
毎日の食事の代謝だけでなく、これだけの不必要な物質を解毒しなければいかず、その上アルコールの解毒も含めると、肝臓は年がら年中残業に追われて、休みなく働き続けていることになります。
肝臓の働きが低下すると、痛みこそないけれど、代謝や解毒などの働きが低下してしまうことになります。
農薬や食品添加物などを、体に残さないためには、肝臓の働きをヒートアップさせないことが大切になるわけです。
過剰な食事は、つねに代謝をしなければいけない肝臓の負担になってしまいます。
アルコールも本来は生命を維持するためには不必要なものであるため、無毒化して体外に排泄するため、肝臓の仕事を増やしてしまいます。
また、ストレスも肝臓の負担を増やしてしまします。
通常の臓器は、副交感神経が主になって働きますが、ストレスがかかると、ストレスに対抗するために交感神経が活発になるため、肝臓の本来の働きができない状態になります。
ストレスは血流も低下させるため、血液を多く必要とする肝臓の負担は大きくなってしまうのです。
肝臓の働きを助けるためには、バランス良い食事が基本です。
良質のたんぱく質と野菜は欠かせません。
肝臓は大きな臓器で、代謝活動の中心的な存在です。
代謝にはビタミン、ミネラルが必要になります。
肝臓自体の細胞の生まれ変わりを促進するため、修復のためにもビタミンやミネラルは重要な栄養素です。
食事で補い切れていないと思われる方は、サプリメントをうまく利用することが大切です。